「以前『建て替えできない』と言われていたので、上棟式を迎えやっと建てられると実感できました。」

石川光英様・フサ子様ご夫妻(横浜市戸塚区矢部町)

建て替える前は、どんな家にお住まいでしたか?

奥様:築45年くらいになる木造でした。
昭和20年代から、この土地には姉夫婦が住んでいて、当初はその物置をリフォームして住まわせてもらったんです。
その後新築しましたが、それでもさすがに古くなって建て替えようとしたことがありました。
5,6年前のことです。 そして、あちこち住宅展示場など回りました。
立派な家ばかりで、とても高かったですね。
結局、そうしたところに出ていた大手メーカーには相談せず、地元の工務店に相談したところ、意外なことを知らされました。
「この土地は、道路付けが狭いので、建築基準法の関係で建て替えできません」と。 がっくりきました。
そのせいではないのですが、その後主人が体調を崩したりしたこともあり、リフォームするとかそれ以上のことは、なにもしなかったのです。

何がきっかけで、建て替えに再挑戦することにしたのですか?

奥様:3・11の大震災です。
あのとき私は家にいたのですが、主人は近くの地区センターに将棋をしに行っていました。
すぐに飛んで帰って来ました。

ご主人:結構大きな揺れだったので、家が大丈夫か心配で。
奥様:その後余震も続き、「残りの人生、ビクビクしながら生きるのは嫌だ」と思い、二人で何とか建て替えようと決心したんです。

何がキッカケでキタザワに頼むことにしたのですか?

奥様:娘婿が旭区で建設関係の会社を経営していたんで、娘を通じて、いいところがないか聞いてもらったんです。
その会社自体は、戸建てはあまりやっていなかったのですが、キタザワのことはよく知っていたようで、紹介してくれたんです。

いつ頃会われたのですか?

奥様:(ノートを出してきて)最初に会ったのは4月12日ですね。
ちょうど震災から1カ月後です。建てられるかどうか相談しましたが、すぐには結論は出ませんでした。
でも「なんとかできそうです」とは言ってくれました。
土地の地図を準備したり、地積測量をしたり、その後、私にはよく分かりませんでしたが、許可や確認のために役所と何回も交渉してくれました。
夏になっても、道路申請とか、まだ、いろいろやってましたね。

建てられることがわかったのはいつ頃ですか?

奥様:9月2日に建築確認申請を出したけど、通らなかったと書いてあるあるから、4カ月以上たっても、まだ正式に建てられるかどうか決まってなかったのね。
たしか道路として確保しようとするところに青地(国有地)がかかっていたので、その調整があったようです。

では、いつ頃工事は始められたのですか?

奥様:10月9日に引っ越しして10月11日に解体と書いてあるから、9月中には建てられることがわかったことになるわね。
でも、本当に家が建てられるかどうか心配でしたよ。
上棟式のときになって「やっとこれで家が建てられる」と実感したのは、よく覚えています。

家のプランには、どんなリクエストをされたんですか?

奥様:1階にはLDKと和室、2階には寝室と主人の書斎。これだけだから間取りはリクエスト通りです。
ただ、和室だけは主人がこだわりました。床柱くらいは、少しいいものにしようとか。

ご主人:いろいろ写真とか見せてもらって選んだけれど、本気でこだわると、現地まで探しに行ったりして、1本何十万円もするみたいだね。
もちろん、そこまではやらなかったけど。

奥様:この襖の柄も主人が決めたんですよ。
ただ、実は娘がよくやって来て、結構いろいろ言ってくれたので、それで決めたものも多いんです。
玄関の吹き抜け(下右写真)もそうだし、こちら側は隣の家が近いので、窓をつけずリビングボードをはめ込むことにしたのもそう。

実際に建て替えが始まってからはいかがでしたか?

奥様:とくに問題なくスムースに進みました。
仮住まいは、いろいろ探したけど、結局、綾瀬市に住んでる娘が「うちに来れば」と言ってくれたので、そうすることにしたんです。
その間、家具とか電化製品とか、大きなものは、みんなキタザワさんが預かってくれたので助かりました。
1週間に1回くらいは、工事を見に行きましたが、となりに姉夫婦が住んでいたので安心でしたね。
2月22日が引き渡しで、2月26日に引っ越してきています。

完成してからは、困ったことや問題点などありませんでしたか?

奥様:古いタンスはウォークインクロゼットに入れようと思っていたから、洋服をかけるポールをつけなかったんだけど、やっぱり必要で、ホームセンターで30kgは大丈夫という突っ張りポールを買ってきて付けたのね。
どんどんかけたら、そのうちドサリと落ちちゃって、結局、キタザワさんにお願いしたら、先日すぐ付けてもらいました。
それから、玄関のポストが茶色で、どうもあわないのよね。色は聞かれなかったので、黒がいいと言ったら、すぐ替えてくれましたね。
後は、洗面台は、下にヘルスメーターを入れる引き出しが付いたものをお願いしたのに、ないのが来ちゃったのよね。
調べてもらったら、発注ミスだったようで、これもすぐに替えてもらえました。

よかった点はいかがですか?

奥様:濡れ縁を木じゃないのにしてくれて、よかったですね。
濡れ縁は木製しか頭になかったけど、痛みやすく腐るから、そうじゃないもの(人工木材)を勧めてくれたんです。
たしかに姉の家のも痛んできてるし、見栄えも悪くないからよかったです。
また、なんといってもお風呂ですね。
いままで、木の風呂桶でしゃがんで入っていたのに、のびのびと寝て入れるので、のんびりリラックスできます。

主人:そうだね。ゆったりできるね。
奥様:後は、段差がなくバリアフリーなのもいいし、オール電化にしたんですが、便利ですね。安心だし。

最後に、全体的な感想や今後への期待などあればお聞かせください

奥様:対応が早いのがいいですね。今後とも、何かあったら、すぐに対応してもらいたいです。
ご主人:ていねいにやってくれたと思います。
奥様:主人は、実はうるさい方なんですが、何も言わないから結構満足していると思いますよ。
ご主人:・・・・・・
ー長時間、お話を聴かせていただき、ありがとうございました。

取材・構成:徳留佳之

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